![](https://mohumochita.com/wp-content/uploads/2023/04/信長-1.png)
どうする家康!
波乱続きで戦続きすぎて、家康が心配…
最近は信長、秀吉がたくさん出てきてうれしい反面、
家康がそれにより大変な目にあってる姿をが多くなってしまい、もやもやとしながらドラマを見る日々が続いています…しょんぼり…
今回の記事は第14話と第15話の内容を中心に書きました!
一人の弟に裏切られ、そしてもう一人の弟とすれ違ってしまった孤独深める信長について
孤独を深め、家康ともすれ違ってしまう信長…
すれ違いの原因は信長の「幕府復興・天下静謐」という大義名分を、家康や浅井長政が信じ切れないところにあります。
そもそも、信長の「大義」は本心なのでしょうか?
そして信長から家康へのわけわからん態度を深堀してわかった、「信長がどうしてあんなにも家康のことがすきなのか」 についても書いていきたいと思います!
信長への不信感
信長は「将軍と朝廷のために戦っている」と話します。
それは、南蛮人からもらった地球儀を見て、世界にはたくさんの国が存在していること、その中でも特に日本は小さく遅れていることを知ったから。
このまま日本の中だけで争っている場合じゃない。
もしいま南蛮人に攻め込まれてしまったら、日本はすぐに奪われてしまう。
ここは隣の大名たちと小さい争いをしている場合ではない。
そのためにも将軍をトップに据え、この日本を一つにして、皆で力を合わせて守っていかなければならない。
確かに、筋は通っています。
しかし、そのトップにと考えている将軍足利義昭は、なんともまあお世辞にもついていきたくなるような人物ではありません。
大事な謁見の場で居眠りするわ…二日酔いみたいな感じで吐きそうだわ…
白塗りも適当、口上も適当…
敬おうにも本人がそれを望んでいないかの如く、嫌悪感の詰め合わせ男でした。
その男になぜか信長は心酔しています。
信長の前だけできりっとしてるの?
うーむ…何のために?
信長が後ろ盾についたとしても、将軍の立場はまだ万全とは言えません。
どうせきりっとするなら、全ての武士の前できりっとし、なるべく多くを味方につけた方がいいはずです。
それにその場合、信長は義昭の外面に騙されていることになりますが…そんなことがあるでしょうか?
信長は激動の乱世で生き抜いてきた覇者。
関ヶ原の戦いで圧倒的不利な軍数差でカリスマ今川義元を討つことのできる、現状把握能力の高さ・そして先を見通す力を持っています。
そして身分や周りの評価に惑わされず、その者が持つ能力を正確に見極めることのできる慧眼も持っている。
わざとアホなふりをし、周りには馬鹿だと思われている(第3話)秀吉の能力を評価していること、
そして幼く、まだその爪が磨かれていないときから、大天使白兎家康のことも高く買っていることを見ても、それは明らかでしょう。
なのに急に足利義昭にだけその感度が落ちることがあるかなぁ…。
と考えると、信長の「幕府復興・天下静謐」は建前であり、真意は別のところにあるように思われます。
つまり、石川数正の推察通り、
幕府復興を利用し、自国の領土を広げ、日本を制圧。
そして将軍の裏でこの世を支配する王となる。
それこそが、信長の真の狙いなのでしょう。
もちろん、あの足利義昭を目の前にした浅井長政は、当然同じように感じているはずです。
「え…本当に…? この人がトップにふさわしいと思ってる? 自分より上に持ってこようと思ってるの? あの信長が?」
不信感が募ってしまうのも無理はありません。
浅井長政は、信長を正しく見抜いている
信長を裏切る理由として、浅井長政は市にこう語ります。
「朝倉を滅ぼせば、越前国は織田家のものとなるであろう。いや越前のみにあらず。今後信長殿に逆らった者はすべてそうなる。我らとてな」
この予想は事実でした。
金ヶ崎での信長と家康のやり取りが、それを証明しています。
信長「朝倉の次はお前だ」
家康「どうしてそうなるんじゃ!」
信長「儂に逆らうということは、そういうことじゃ」
そう、信長は
「幕府に逆らうということは」
ではなく
「儂に逆らうということは」
と言いました。
信長が最も可愛がっている家康が、信長を案じて放った忠言でさえ、粛清の対象となる。それも、幕府ではなく、信長に逆らった罪によって。
これは、浅井が考えた最悪の予想が、まさに的中していることを示しています。
信長の建前、信長の本音
「幕府復興・天下静謐」は信長の建前でした。
そしてこの建前は、明智光秀のように、将軍家に関わりのある者、古くからの体制を重んじる者を味方につける上では、大いに役に立ちました。
それまで関わりのなかった武将たちであっても、信長の名では呼び出せなくても、将軍の名を借りれば、話を聞き入れてくれる人もいるでしょう。反発もしにくい。
またその呼びかけに応じなかった場合、幕府に背く者として、その国に攻め入る大義名分もできる。
だからこのような建前を用意することは、戦略的には必要だったかもしれません。
しかし、全ての相手を建前で動かせるかといえば、それは違います。
建前で動かした方がいい相手もいれば、時には本音でぶつかった方が良い相手もいる。
兄弟とまで言った家康や浅井長政は、本音でぶつかるべき相手だったのではないかと、私は思います。
そう。
海外からこの国を守るためには、天下を統一する必要がある。
いつか必ず来る南蛮の脅威に備えるため、将軍家の威光を利用して、信長が日本を支配する。
と。
なぜ信長は本音を明かせなかったのか?
信長の真の正義は、日本を海外の脅威から守ること。
家康に「お前も俺を信じないのか!」と詰め寄る姿は、とても義のない者の態度には見えません。
この時代には誰も理解できていなかった正義を、信長は一人胸に秘めているのです。
しかしその手段は、
幕府復興を利用し、自国の領土を広げ、日本を制圧。
そして将軍の裏でこの世を支配する王となる。
という、あまりに苛烈なもの。
海外の脅威を正確に理解/実感できない者たちには、私利私欲による行いとしか見えないでしょう。
浅井長政は、海外の脅威を理解していましたが、同時に義の男。つまり既存の秩序や倫理を重要視する男です。
将軍家を利用し、日本に新しい秩序を敷くと言えば、素直についてきてくれるか、私欲でないと信じでくれるかは微妙なところです。
一方家康は、海外への危機感を全く持っていない呑気な男。
癒し系で信じやすいとはいえ、あまりにも先を見ている信長の苦悩を、完全に理解してはくれなさそうです。
家康から畏怖の感情を向けられて、自分を裏切らないという信頼はできても、自分を理解し志を揃えてくれるという信頼はできなかったのかもしれません。
結局信長は、自分の本音を二人に明かすことなく、他の武将たちと同じように、建前で動かすことを選びました。
でもそれは、最も親しい人すらも心からは信用しないという、あまりにも孤独な判断。
氏真と同じ、破滅へと続く道です。
信じてほしいならば、先に信長が二人を信じなければならなかった。
優秀すぎるせいで、周りに理解されるのをあきらめちゃったのか…!信長…!
戻ってこぉぉおい信長ぁぁぁぁあああ
そっちに幸せはないぞぉぉおお!!!!!!!
第15話の信長の行動
第15話の信長は
すごい剣幕で起こったかと思ったらコンフェイトウをくれたり
無理やり引馬城を治めさせようとしたり
味方である家康の基地に向かって銃で撃ってきたり
とはちゃめちゃ過激意味わからん精神攻撃しまくりでしたが…
あれにどんな意味があったのか…
信長の脳内を想像してみました!
(お手柔らかにお願いします!)
コンフェイトウをあげる
![](https://mohumochita.com/wp-content/uploads/2023/04/信長脳内用-150x150.png)
ちょっと鈍い所あるけど、やっぱり家康俺のこと好きじゃん!
まあ、今回俺も間違ってるところあって、頼りない所みせちゃったしね…
でも最後に勝つのはおれだから、これからも俺について来いよ!
あ!そうだ!コンフェイトウあげる!!!これで仲直りだ!!!
無理やり引馬城を治めさせようとする
![](https://mohumochita.com/wp-content/uploads/2023/04/信長脳内用-150x150.png)
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ずっと城主もいない、荒れた土地なんて、敵に奪ってくださいって言ってるようなものだろ!まったく
(※実際に武田信玄が狙っている描写があった)
もー相変わらず天然なんだから。
そういうところ嫌いじゃないけど、乱世じゃよくないぞ!
味方である家康の基地に向かって銃で撃ってくる
![](https://mohumochita.com/wp-content/uploads/2023/04/信長脳内用-150x150.png)
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前はこんなことなかったのに…
まさか、金ヶ崎で間違えたから、俺のこと疑ってるの?
なら思い出させてやるよ。
この乱世の中で
一番強くて、
一番怖くて、
一番頼れるのは、誰なのかってことを
コメディ寄りの信長像になってはいますが、辻褄は合うと思います…!
信長はこれまで、実績と力(恐怖)で成功し、部下をついてこさせた人。
だから金ヶ崎の失敗で、家康が自分を慕う理由が揺らいだと思ってしまったのではないでしょうか。
(逆にいうと、うつけと侮られていたころから、誰よりも自分を恐れる家康は、誰よりも早く深く自分を慕っているように見える)
なので、心が離れかかっていると感じると、威圧しに行く。
俺は変わらず戦国で最強の男だ、ついてくるに足る男だ、とアピールするわけです。
しかしながら、信長が家康をあれほど溺愛する理由を考えると、これは信長の杞憂にも思えます!
信長は織田家の中で、苛烈な跡目争いを勝ち抜いた男。
長男でありながら、うつけと呼ばれ劣勢に立たされていました。
実弟にも背中を狙われ、周りは敵か、大穴に賭けて出世を狙うギラついた家臣(秀吉のような)ばかり。
力を示し続けなければ生きていけない環境を生きてきた、と言っても過言ではないのです。
そんな中、織田家内の勢力争いと無関係で、人質とはいえ、大名家の長男という対等な生まれの家康は、支配―被支配の関係を超えた、唯一無二の存在だったと考えられます。
つまり信長はもともと対等な存在として、家康を愛しているのです…はぁぁあああよき…
(だから竹千代に「大名家の嫡男として求められているもの」を与え鍛えるし、相撲などで本気で歯向かってくると喜ぶ)
恭順か敵対か、というコミュニケーションしか知らない信長に対して、つたないながらも対等であろうとする(家来ではない、と心のどこかで思っている)家康。
最高一生見守っていたい関係ランキング第一位ですが、
問題は、なぜ家康がそれほど特別な存在になったのか、信長自身も自覚していないことです。
家康が経験を積み、時に信長に逆らうようになったのは、家康が成長しているから。
それは、信長が家康にかつて望んだ、真の友の姿に近づいている、とも言えるのですが…
今の信長の目には、家康の心が離れている、あるいは自分の求心力が低下しているように見えてしまうのかもしれません。
そこが好きなのに、それがわかってないから戸惑いすれ違う信長…
え…好きすぎるやつなんだけど…ご飯何杯でも食べれる…
そしてそもそも見出したとか評価しているとか、それ以前にもう存在ごとまるごと愛してるの…?
永遠に幸あれ…
一番槍を命じたのも、家康の反応によって意地悪に見えていただけで、本当は愛ゆえの行動かもしれません。
今回の信長・家康vs浅井・朝倉軍は将軍の名の下に行う裏切者の大粛清。幕府軍の一番槍といえば、もう特大お手柄の大仕事です。
実際に秀吉と柴田勝家が「一番槍はこの私に」と信長にお願いしていたことからも、みんなが喉から手が出るほど欲しい、大人気の役目ということがわかります。
だからただ信長は、命令されて拗ねた(プライドが傷ついた、と思ったのかもしれません)家康のために、ある種のプレゼントとして名誉ある役割を任せたのではないかと思います。
なんなら今回の大きな戦で、家康に手柄いっぱいとってほしいなぁというすきすき感情で動いていていただけでは…
ずっとずっと家康大好き男なの…?
まとめ
浅井長政の裏切りをきっかけに、大事だったはずの人さえ信じ切れなくなり、家康を試したり威圧したりしてしまう信長…
自ら孤独に向かっていったもう一人の兄、氏真の姿が重なって見えます…
駿河の兄、氏真の時は、側にすらいられず、和解するのに今川崩壊までかかってしまった家康ですが、
尾張の兄、信長の孤独は、今ならまだ救えるかもしれません!
家康なら!!!できる!!!がんばれー!
そして信長のでかすぎる愛情に気づいてあげてくれ!家康!
あっちこっちで家康大変ね…
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